こんにちは。リリです。
スピリチュアルな世界でよく聞く言葉の中に、「覚醒」という言葉があります。
目覚めの時代とも呼ばれる近年では、覚醒体験を持つ人も増えました。
ただ、その一方で覚醒に対する誤解も多く存在します。
「覚醒=目覚める、アセンションする、悟る、ワンネス」などと表されることも多い言葉ですが、覚醒とは結局、何なのでしょうか?
同じような意味でも、様々な表現方法があるので、混乱している人も多いことでしょう。
よって今日は、スピリチュアルにおける覚醒とは一体どんなものなのか、詳しく紐解いていこうと思います。
スピリチュアルにおける「覚醒」の意味とは?
今、スピリチュアルな世界で流行っているともいえる「覚醒」というワードですが、この「覚醒」は決して新しい概念ではありません。
ずっと昔からイエスキリストやブッダ、クリシュナなど、あらゆるスピリチュアルマスターが指し示してきたものであり、私たち人間の本質を知ることが覚醒です。
じゃあ、そんな人間の本質とは何かと言えば、「非二元のスペース・純粋な意識そのもの」であり、それは個人としての、何か概念化できるものではありません。
難しく感じる場合、「ただ、全ては1つであり、繋がっている。そして、それこそが人間の本質である。」ということを指し示していると考えたらわかりやすいかもしれません。
つまりは、私たちは自分が思っている以上に広大な…本当に無限とも呼べるような存在なのです。
ちなみに、覚醒という言葉が色々な表現方法として使われているので、多くの誤解がありますが、決して「覚醒=悟り」というわけではありません。
覚醒とは、悟りへと導かれるためのプロセスの始まりです。
だからこそ、覚醒はゴールではありません。
覚醒とは、何が真実であり、何がそうでないのかがわかる”気づき”を得たということであり、真理そのものになったのではなく、真理を狭間見た状態なのです。
大切なのは覚醒から悟りへと定着させること
以前の私も含め、多くの人が覚醒を追い求めますが、覚醒は真理を狭間見る体験です。
体験なのでその体験は過ぎ去り、真理がどんなものか”アハ体験”(=表面上の理解ではなく、心の奥底から納得し理解すること。)のような理解は起こっても、それを定着させるためにはある程度の期間を要します。
結局、本当に大切なのは、実は、覚醒体験の後のプロセスの方なんです。
前述したように、覚醒体験が起こっても、決してそこで終わりなのではなく、その後、覚醒で得た気づきの定着の期間があります。
この定着は、人によって期間が違いますが、時に数年〜数十年以上かかることもあります。
というのも、覚醒後もマインド(エゴ)は”色々な罠”を仕掛けてくるし、隙あらば、私たちの心を乗っ取ろうとしてくるからです。
例えば、「覚醒した自分は特別な存在だ」という風に優越感を取り込んでくる可能性だってあるのです。
そんなエゴのことを私は”霊的エゴ”と呼んでいるのですが、この霊的エゴの罠に引っかかってしまった結果、何年もエゴに囚われてしまうなんてことも少なくありません。
そうしたエゴをどんどん取り除いていって、あらゆる概念化を剥がしていった結果、最後に残るのが本当の自分であり、それこそが「悟り、ワンネス(全ては1つであると悟ること)」です。
覚醒する際の兆しや症状ってあるの?
覚醒する際に、何かスピリチュアルな症状があるのか、兆しがあるのか?と問われれば、これは一概には言えない部分だと感じます。
有名な覚者の”覚醒の瞬間”を切り取ってみても、その時の状況は様々です。
【エックハルト・トール】(カナダの覚者)
真夜中に人生に絶望していた時に急に死の感覚が襲ってきて、その感覚を拒否せず受け入れたところ、覚醒。
【ムージ】(イギリスの覚者)
クリスチャンの友人と瞑想し肩に触れられた後に覚醒。
【ラマナ・マハルシ】(インドの覚者)
10代の時、突如死の感覚が襲ってきて、そのまま死んだふりをしてみたところ覚醒。
【プンジャジ】(インドの覚者)
上記ラマナマハルシと会った際に覚醒。
【ガンガジ】(アメリカの覚者)
上記プンジャジに会って何日も過ごし、その後帰宅した自宅で瞑想している際に覚醒。
【アジャシャンティ】(禅の僧侶)
過酷な瞑想修行の末、もうこれ以上の修行は出来ない、そう諦めた際に覚醒。
ちなみに私の場合、自分自身に覚醒が起こった時、症状的なものは一切ありませんでした。その代わりに兆し…というか導きのようなものはあったように思います。
数々のシンクロニシティが起こり、サンジェルマンとパパジの弟子である、アメリカ女性アルーナさんへの導きが起こりました。
詳細は以下で書いているので省きますが、当時のこの一連の出来事は、明らかに悟りを熱望する私に対しての、覚醒への導きでした。
スピリチュアルな覚醒方法ってあるの?
スピリチュアルな覚醒の方法はあるのか?と問われれば、明確な方法はありません。
ですが、方法が一切ない、とも言えません。
覚醒の方法は様々であり、私は悟りへの非常に強い熱望を持って、覚醒に導かれました。
全く覚醒やスピリチュアルな知識がない人でも急に覚醒に導かれることもありますし、どんなに求めても覚醒が起こらないこともありますし、ノウハウを示すことでできません。
ただ、実際に悟りに至った人に会ったり、覚醒が進んでいる人と接したりすると、その人の覚醒が助長されることは頻繁に起こっています。
その顕著な例として、イギリスの覚者ムージのサットサン(真我探求の集い)では集団覚醒が起こったこともあります。
まさに愛の連鎖です。
終わりに
以上、今回は覚醒とは一体何なのかについてお話させていただきました。
いかがだったでしょうか?
今回の内容を簡単にまとめます。
- 覚醒とは真理を狭間見ること
- 覚醒はスピリチュアルのゴールではない
- 大切なのは覚醒体験よりも覚醒後のプロセス
- 覚醒後の霊的なエゴには注意
- 覚醒のための明確なノウハウはない
- 覚醒は実際にその体験がある人との交流で起こることがある
肉体や個人的なストーリーとの同一視をやめて、自分は個人の存在であるという概念を手放した時に人は真理を見出します。
それは”非二元のスペース”であり、ワンネスです。
覚醒はその真理を狭間見るもので、素晴らしい体験です。
ただ、その体験は決してゴールではありません。覚醒は本当のスピリチュアルな道へのスタート地点です。
もしあなたの身にも覚醒が起こったならば、ぜひその発見を讃えて、その上で定着を心がけてみてください。
きっと素晴らしい気づきが見出されることでしょう。
それでは今日はこの辺で。
愛を込めて。
リリ