こんにちは。リリです。
今日は「慈悲の瞑想」について。
慈悲の瞑想は仏教瞑想の1つであり、”今すぐに幸せになれる優しさの瞑想法”だと言われています。今すぐにと言う言葉の通り、この瞑想は、とりあえず今現在抱えている苦しみを和らげる即効的な癒しの効果を持っています。つまり、やればすぐに効果を感じられる瞑想なのです。
さらには、どんな悩み苦しみにも効く万能薬だとも言われています。ストレス社会である今、そんな即効性は非常に心強いものだと思います。
よって今回は、そんな慈悲の瞑想について、詳しくお話していきます。
慈悲の瞑想とは
慈悲の瞑想は、慈しみの瞑想という言葉の通り、自分の心の中に優しい気持ちを育てる瞑想法です。
そんなや強い心を育てる慈悲の瞑想は、心の中で願いを込めて行うサマタ瞑想と呼ばれる瞑想にあたります。
願う言葉は基本的に「4つのパート」から成り立っています。以下の4つです。
①私が幸せでありますように
私の悩み苦しみがなくなりますように
私の願いごとが叶えられますように
私に悟りの光が現れますように
私が幸せでありますように
②私の親しい人々が幸せでありますように
私の親しい人々の悩み苦しみがなくなりますように
私の親しい人々の願いごとが叶えられますように
私の親しい人々に悟りの光が現れますように
私の親しい人々が幸せでありますように
③生きとし生けるものが幸せでありますように
生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように
生きとし生けるものの願いごとが叶えられますように
生きとし生けるものに悟りの光が現れますように
生きとし生けるものが幸せでありますように
④私の嫌いな人々が幸せでありますように
私の嫌いな人々の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々の願い事が叶えられますように
私の嫌いな人々に悟りの光が現れますように
私を嫌っている生命が幸せでありますように
私を嫌っている生命の悩み苦しみがなくなりますように
私を嫌っている生命の願い事が叶えられますように
私を嫌っている生命に悟りの光が現れますように
生きとし生けるものが幸せでありますように
上記の文言は、見ての通り、対象となる相手が変わるだけで文言は基本的に同じです。そしてこれらの文言は、慈しみの4つの土台に支えられているとされています。その慈しみの4つの土台は、自分の幸せとは何か?というところを起源に構成されます。
というのも、まず自分が幸せで癒されていれば、周囲との関係や世界との関係も、鏡として平和なものへと変容していくからです。
そして、仏教では自分の幸せとは以下の4つの土台で成り立っているとされています。
- 自分自身が幸せであること。
- 自分の心に安穏があること。平和があること。
- 自分の心が安らぎを感じていること。
- 自分の心が常に喜んでいること。
この4つは突き詰めると、以下の4つの思いが根源となっています。
- 自分はみんなと仲良くしたい。
- 自分には、悩み苦しみはいらない。
- 自分の心にはいつも安らぎがあってほしい。
- 自分の心がいつも喜びを感じていたい。
この4つが、仏教における自分の幸せの基本です。そして、この4つの土台を作るために、自分の心を育てるが必要となるのですが、それを支えるのが、慈悲の瞑想です。
ちなみに、「悟りの光が現れますように」という文言は、決して宗教的な意味合いだけではなく、私が日頃お伝えしている非二元な視点を指しています。
悟りの教えとは、宗教関係なく、あらゆる悩み・ストレス・苦しみの負のサイクルを断ち切って平安な人生を送れるための教えです。
なぜ「慈しみ」なのか?
なぜ、そもそも自分や他者への慈しみが重要なのでしょうか?それは、全てが自分の生命と他の生命との関わりによって守られているからです。
今着ている服も、誰かが作成し、販売してくれたおかげで着ることができていますし、食べ物も皆全て、誰かがつくり育て、販売ルートを作り、そして販売することで手にすることができます。そしてそんな食べ物は全て、植物や動物の生命であり、私たちは本当にたくさんの生命に生かされているのです。そうして健康に保たれる私たちの身体、皮膚を守っているのは、微生物です。
そしてそんな私たちもまた、誰かを生かす何かしらの役割を担っています。
このように全ての命は、あらゆる命の協力によって成り立っています。だからこそ、そんな生命に慈しみを示すことはある意味で当然のことです。
にも関わらず、西洋医学は細菌をかたっぱしから殺すやり方だったり、病と”闘う”という一種の戦闘意識で治療を行います。そうしたやり方では、地球の調和はどんどん崩れ、世界は傾いていく一方です。
だからこそ、調和を取り戻すためにも、慈しみの心は非常に重要になってきます。
それは、私たち含めた母なる地球を守るために、決して無視できないことなのです。
慈悲の瞑想を実際に実践するには
では、慈悲の瞑想を実践するにはどうしたら良いのでしょうか?
慈悲の瞑想の実践自体は非常に簡単です。前述した4節を全て心の中で真剣に唱えること。これで終了です。かかる時間としては10分〜15分程度です。
より詳しい実践の方法に関しては以下の記事で記載していますので、ぜひ読んでみてください。実践をサポートする動画音声付きです。
慈悲の瞑想が私たちにもたらす恩恵
私たちが慈悲の瞑想を実践することでもたらされる恩恵というのは、非常に大きいです。
以下のような恩恵があるということができます。
- 人間関係がスムーズになる
- 植物や動物にもその波動が通じる
- 自分を守ることができる
それぞれ説明していきます。
人間関係がスムーズになる
慈悲の瞑想の実践を習慣にしていると、慈しみの心や思いやりの心が育っていきます。すると、不思議なもので人間関係も驚くほどにスムーズになっていきます。
人は鏡という言葉は真理であり、そのため、自分が思いやり深くなればなるほど、人から好かれるようになり、外からの攻撃というのも減っていくのです。
そしてその結果、より気持ちに余裕が生まれてきますので、どんどん穏やかに平安に生活できるようになっていきます。その結果、自己肯定感も上がり、自信もついてきます。
悩み苦しみが減り、明るく楽しく生きることができるようになるのです。
植物や動物にもその波動が通じる
現在、地球では波動学に関してはまだ非常に解明されていない部分が多く、波動を意識していない人が多いですが、万物にはこの波動が宿っています。
有名な実験として、植物に毎日良い言葉と悪い言葉を投げかけた結果、どうなるのかを検証したものがありますが、前者はすくすくと育ち、後者はすぐに枯れてしまいました。
これはまさに波動によるものです。人間が良い波動を与え続ければ、言葉の通じない動物や植物にも必ずその波動は届いていきます。悪い波動も同じくです。
以前、私は庭に生えているミカンの木が好きで、通りかかったら優しくさすったり、ハグしたりしていました。そんな中ある時、どうしても気分が落ち込んでしまっていた時、そのミカンの木に「元気をくれないか」とお願いをしたことがありました。するとその直後、数秒もたたないうちに、ミカンの木から大きな愛の波動を受け取りました。思わず涙が溢れるほどに、それはそれは大きな愛を感じたものです。
そのように、慈しみをもって接していると植物まで反応して応えてくれます。それを実感すると、深い感謝と安心感も育まれていきます。
ぜひ、あらゆる場面で慈しみを実践してみてください。その良い波動は大きな恩恵として、自分に返ってくることでしょう。
自分を守ることができる
慈しみの心を自分や他者に向けることは、私たち自身に見えない愛のSPをつけることと同じです。
良い波動を出している方というのは、どんなにお金をもっている人でも、誰かに襲われるということがありません。
その分かりやすい例として挙げられるのが、ウォーレン・バフェットや、斎藤一人さんなどでしょうか。彼らは大金持ちですが、家に警備などつけずある意味無防備に過ごしているにも関わらず、危険な目にあったことがほとんどないそうです。
慈しみの気持ちは良い波動を出しますので、その波動が自分と似たものを引き寄せます。その結果、慈悲深い神のような存在もまた、引きつけやすくなり、見えない何かに守られるということがおこってくるのです。
シンクロニシティなども頻発しますし、見えない愛の存在をより強く感じ、感謝できる人生へと変わっていきます。
上記した内容のように、慈悲の心は、見えない領域で驚くほどの効果をもたらしていきます。そしてそれは結果的に、目に見える変化として現実に現れてくるのです。とにかく、良いことずくめだということができるかもしれません^^
私が慈悲の瞑想で体験した心の解放
私が実際に慈悲の瞑想を実践することで体験した心の解放について、お話します。
当時、私は非常に怒りを感じる人間関係の中で心が疲弊しきっていました。
相手のことを考えるだけでイライラし、心がムカついたものです。それが自分自身にとって非常に負担で、苦しかったのを覚えています。
そんな中、慈悲の瞑想を知り、兎にも角にもやってみようということで早速実践しました。
「私の嫌いな人々が幸せでありますように。」という文言を唱えた途端、その当時の怒りの対象者の顔が思い浮かび、ムカムカしました。ですが、同時に、「そんな視点もあるのか。そんな風に願うことも可能なのか。」と冷静に気づいている自分もいました。
そして次に「私の嫌いな人々の悩み苦しみがなくなりますように」という言葉を唱えた時、その人の立場に立って、その人の苦悩が少しだけ見えた気がしました。それまでは自分が被害者だという思いが強かったのですが、一見加害者に見えるその相手もまた、痛み苦しみを抱えた側面を持っていることに気づいたのです。
その瞬間、半ば強制的に自分の心の中にある敵意が剥がされていくのを感じ、その結果、涙が出てきました。そして不思議と相手への怒りというのも消えていったのです。
そしてその後も、自分や他者に慈悲を向けていった結果、その人とのご縁というのは自然と解消されていきました。その代わりに愛情深い人とばかり、縁が増えていったのです。
慈悲の瞑想は地上に愛の連鎖を起こす
慈悲の瞑想は実践してこそ、その効果を感じることができます。
慈悲の瞑想は、確実にこの地上に愛の連鎖を起こしていくその威力を持っています。
私たちがまず、自分を大切にし、他者を大切にし、全ての生命を大切にすることによって調和はが生まれていきます。その結果、あなたの慈愛を受け取った生命たちも、その影響を受け、愛を周囲に広げていきます。地球に愛の連鎖が起こっていきます。
今の世界は不調和だらけです。細菌や虫など含め、(自分にとっての)敵は殺す。そのような思想では、調和が訪れることはありません。そんな不調和の結果、今地球はたくさんの異常を起こしています。
今こそ、慈悲を実践し愛の連鎖を起こすことが何よりも重要です。それは母なる地球を守るために、必要なことなのです。
おわりに
以上、今回は慈悲の瞑想について、お話させていただきました。
いかがだったでしょうか?
慈悲の瞑想はそのやり方が非常にシンプルなのにも関わらず、もたらす影響は非常に大きく、百利あって一害もなし。と言えるほど、素晴らしい瞑想です。
毎日、合間時間に5分だけやるといったことでも、大きな効果をもたらすとことだと思います。だからこそ、まずとにかく実践してみてください。
そして実際に現実に起こる大きな変化を目の当たりにして下さい^^
それでは今日はこの辺で。
愛を込めて。
リリ