こんにちは。リリです。
私は日頃、”悟り的セラピー”を行なっていますが、悟りの素晴らしさを私に教えてくれた聖者の中にラマナ・マハルシという人がいます。
私が最も敬愛する人物の1人であり、彼は一切のエゴを超越した”神の化身”でした。
そんなラマナ・マハルシ。日本のスピリチュアル界でも知る人ぞ知る人物であり、「覚醒の巨匠」、「今世紀最大の覚者」と呼ばれ、たくさんの本が出版されています。
私もラマナの教えを少しでも多く知りたくて、そして受け取りたくて、彼関連の本はほとんど読みました。(私が知っているだけでも10冊以上はあります。)
ラマナは今はもう肉体からは去っていますが、生前の彼の元には、私のように彼の教えを請いたい人達が世界中から大勢、訪れています。
ガンジーやユングもラマナを敬愛しており、他にも非常に聡明な博士や学者なども多く、彼らは、ラマナの発する知性や宗教を遥かに超えた叡智に、深く感動したそうです。
今日はそんなラマナ・マハルシやその弟子たちが今世に残した、叡智の結晶とも呼べる彼の書籍の中から、私が特にオススメしたい本を3つ、厳選してご紹介させていただきます。
それでは早速いきましょう。
ラマナ・マハルシのおすすめ本
ラマナ関連の本は全ての本がおすすめ、と言ってもいいくらいなのですが、その中でも特に私がおすすめしたいのが以下の3冊です。
- ラマナ•マハルシとの対話 第1巻
- ラマナ•マハルシの伝記 賢者の軌跡
- 静寂の瞬間 ラマナ・マハルシと共に
なぜ、以上の3冊にしたのかの理由は、これから詳しくお話していきますが、私が悟りやラマナ初心者だったらどの3冊を紹介して欲しいかな?という視点を盛り込んだ結果、あえて、全く違う性質を持った3冊にしました。
その方がより、ラマナの教えやラマナ自身を知るのに役立つからです。
- ラマナ•マハルシとの対話 第1巻
→ラマナの教えの本質・真髄を学べる - ラマナ•マハルシの伝記 賢者の軌跡
→ラマナの人生を誕生時から知れる - 静寂の瞬間 ラマナ・マハルシと共に
→ラマナの生前の姿を写真でたくさん知ることができる
簡単に説明すると上記のような性質の違いがあります。
1冊ずつ掘り下げていきますね。
ラマナ•マハルシとの対話 第1巻
「ラマナ・マハルシとの対話」は、世界中で有名な「TALKS」の邦訳本であり、全3巻に渡ってラマナ•マハルシと、悟りを求める人々との対話がなるべくありのままに記されています。
第1巻:1935年〜1936年の対話(全613ぺージ)
第2巻:1937年〜1938年3月までの対話(全464ページ)
第3巻:1938年〜1939年の間の対話(全480ページ)
上記の内容が記された全3巻なのですが、ご覧の通り、ページ数が非常に多いです。
全部で1500ページ近くあります。
私は毎日、何時間も読みまくったにも関わらず、3巻全てを読み終えるのに2週間くらいかかりました。笑
ただ、この「ラマナ・マハルシとの対話」は、数多く存在するラマナの本の中でも、代表作とも呼べる本です。
というのも、「ラマナ・マハルシとの対話」は、ラマナと探求者の対話のやりとりを、実際にリアルタイムで書記をとったムナガーラ氏が、できる限り忠実に残した内容であり、ラマナの教えを、より、ありのままに知ることができるからです。
よってもし、全3巻全て、是非読んでみたい!という方にはぜひ、全て読むことをおすすめしますが、全3巻の中でも特におすすめなのが第1巻です。
第1巻がおすすめな理由
第1巻のボリュームが他の2巻よりも多いことからもわかるように、最も濃い内容が収録されているのが第一巻のように感じます。
ラマナが一貫して伝えるのは「私(本当の自分)は誰か?それはエゴ(個人としての自分)ではなく、真我(分離のない意識そのもの)である。」ということです。
全1500ページの中で、その主張がぶれることはありません。
その前提があった上で、それぞれの探求者の意識のレベルに寄り添った回答をしており、あらゆる角度から「真我(悟り)とは何か」をとても丁寧に説明してくれています。
真我が定着するための方法なども非常に丁寧に説明してくれており、その中でも第1巻の中にそのヒントがより多く含められている印象を受けました。
中にはこの1冊があれば、私は他の本はもう必要ない。とそう感じる方もいるようです。
結局ラマナの主張は一貫しているので、1巻を読むだけでも、十分にラマナの伝えたいことは理解できます。
また、第1巻にはスティーブ・ジョブズが敬愛していたインドのヨギ、パラマハンサ・ヨガナンダとの対話も掲載されています。
1935年11月29日
スワミ・ヨーガナンダ(パラマハンサ・ヨガナンダ)と数人の同行者が8時45分に到着した。
彼は大柄ながら落ち着きがあり、清楚な身なりをしていた。
<一部省略>
後にスワミ・ヨーガナンダが尋ねた。
ヨガナンダ
「どうすれば人々の精神性を向上させられるでしょうか?
どのような指導を与えるべきでしょうか?」ラマナ・マハルシ
「それらは個人の気質と彼らの心の霊的成熟度にしたがって異なります。全般的な教えというものはありえないのです。」ヨガナンダ
「なぜ苦しみがあるのでしょうか?」ラマナ・マハルシ
「誰が苦しむのですか?苦しみとは何でしょうか?」(ヨガナンダからの)答えはなかった。
ヨーギー(ヨガナンダ)はついに立ち上がると「私の仕事のために祝福をお与えください。」とシュリー・バガヴァーン(ラマナ・マハルシ)に祈り、「性急に去ることを遺憾に思います」と告げた。
彼はとても誠実で献身的で感情に訴える人だった。
ーラマナ・マハルシとの対話 第1巻
ヨガナンダは、アメリカに東洋の霊的スピリチュアルな教え(悟りの教え)を広めた人物であり、宗教を超えた、無条件の愛の重要性を人々に訴え、数多くの奇跡を起こしました。
そして、そんな人々の心の師匠のような存在であるヨガナンダを導ける存在が、まさにラマナ・マハルシだったのです。
そんなラマナの恩寵を受け取ることができるのが、この「ラマナ・マハルシとの対話 第1巻」だと思います。
ラマナ•マハルシの伝記 賢者の軌跡
2冊目のおすすめは「ラマナ・マハルシの伝記」です。
この本は名前の通り、ラマナが生まれてからどんな幼少時を過ごし、そしてどのようにして10代にして深い覚醒に至ったのか、そして覚醒後、どのようにしてアルナーチャラにアシュラムを創るに至ったのか、など、ラマナ・マハルシの軌跡を非常に事細かに知ることができます。
他の本では知ることができないラマナのエピソードを沢山知ることができる1冊です。
また、伝記なのでラマナの一生を辿るだけの内容かと思いきや、非常に濃厚な教えなども掲載されており、特に第10章の初期の帰依者たち(ラマナの弟子となった人々)という項目で彼が話した内容の深さには、とても深い感銘を受けました。
ここで一部抜粋します。
生や死や現象といった、はかなく移り変わるさまざまなものごとに注意を固定させてはならない。
それらを見る、あるいは知覚するという行為についてさえ考えてはならない。
ただそれらすべてのものごとを見ているそれ──そのすべての原因であるそれについて考えなさい。
ーラマナ・マハルシの伝記
人それぞれ、悟りを見出す道は様々ですが、この黙想以上に大きな効力をもつ修練など、正直ないのではないか、と思えるほど、素晴らしい教えがなされています。
この1章に出会えただけでも、私は本当に幸せ者だ、とそう思うほど、すばたしい内容となっています。
静寂の瞬間 ラマナ・マハルシと共に
静寂の瞬間は、ラマナ・マハルシの生前の写真の数々と共に、ラマナの格言が紹介された1冊です。
文章が苦手な方でもスラスラ読める内容となっており、彼がどんな表情をして、どんな場所でどんな風に生活をおくっていたかを実際の写真で知ることもできます。
ここで紹介されている写真は全て、ラマナのアシュラム(道場)専属の写真家であり、アーカイブの主任であるV・カールティク氏によるものであり、自然の風景含め、全てアシュラム内、もしくは近郊で撮影されたものとなっています。
中には満面の笑みを浮かべるラマナの写真などもあり、見ているこちらが嬉しくなるほどでした。
写真と共に紹介されているラマナの言葉も、その1つ1つが非常に深淵な叡智を含んでおり、100ページほどの短い内容ではありますが、この本を何気なく開くだけで心が鎮まっていく感覚を味わいます。
ちなみに私の今のスマートフォンの待ち受けはこの本の写真の1枚であり、ラマナが優しく微笑んでいる写真です。
アシュラムは自然とも調和しており、孔雀や蝶、牛など様々な生命の写真も共に、収録されています。
終わりに
という訳で、今回はラマナ・マハルシの本の中でおすすめの3冊についてお話させていただきました。
今回、わかりやすいように3冊に厳選しましたが、ラマナ関係の本は本当に全ておすすめです。
他にも、ラマナの教えが要約されている
・あるがままに
・不滅の意識
・秘められたインド
などもあり、選ぶのが本当に大変でした。笑
ただ、私が特におすすめするのは今回紹介させていただいた3冊です。
ラマナマハルシの教えが非常に純粋に届く3冊であり、よりラマナマハルシの恩寵を感じられる3冊じゃないかと思います。
悟りを知りたい、という人やラマナに興味がある方でまだ上記の中で読んでいない本がある方はぜひ、読んで見てくださいね^^
それでは今日はこの辺で。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
愛を込めて。
リリ