こんにちは。リリです。
今日は孤独感とお金の関係性にフォーカスを当てて、お話をしていこうと思います。
孤独感が強い人はそうでない人よりお金をより多く使ってしまうのか?
孤独が辛いとお金が貯まらないのか?
そうした疑問を考察していきます。
本当に欲しいものというよりも何かを買うこと自体に依存している、買い物する時スカッとしてその感覚を味わうためにまた買い物してしまう…そんな思いを抱えている人は特に、読んでみてください。
孤独感とお金の関係性
自分の欲しいもの・必要なものを買うことは、生活を快適に保つために必要なことです。
私自身もアートやインテリアなど美しいものが大好きですが、買い物への強い衝動がある人の心には、基本的に”より根深い空腹感(満たされない思い)”が潜んでいます。
この空腹感・満たされない思いは”足るを知る”の欠如から生まれます。
中国の思想家、老子は「足るを知る者は富む」という言葉を残しましたが、足るを知らない場合、その逆になりますので、「足るを知らない者は貧しくなる。」ともとらえる事のできる言葉です。
ではなぜ、人はなかなか現状で満たされないのか?…そこには心の痛み、インナーチャイルドの傷が深く関わっていることも多いです。
インナーチャイルドの傷とは、子どもの時に負った心の傷であり、時に「トラウマ」として心の奥底に痛みとして残り続けたり、孤独感を抱える原因となったりします。
私はこれまで、セッションの中で沢山の方のインナーチャイルドに向き合ってきましたが、そのほとんどの傷の恐れの根源は「ひとりぼっちは怖い」「見捨てられたくない」「ありのままの自分でが親から愛されない」というような「孤独への恐れ」でした。
そうした痛みはその傷を直視して癒さない限り、残り続けます。
よってインナーチャイルドは大人になっても私たちの心に存在し続け、私たちを「満たされた感覚」「幸せで安全だと感じる感覚」から常に引き剥がすこととなります。
そして「この痛み苦しみから逃げるためには、もっと外側の幸せを求めて満たされなきゃ!!」と依存衝動に走らせたりもするわけです。
その結果、買い物依存になるのは女性に多いですが、男性の場合、それがギャンブル・お酒などに代わることもあるわけで。
どっちにせよ、依存対象は私たちからお金(時には健康も他者からの信用も)を奪っていきます。
だからこそ、「孤独感は私たちからお金を去らせていく。」というのは真実味のある話なのです。
インナーチャイルドが金銭面で起こす破滅的な選択
インナー・チャイルドが私たちの無意識の領域(潜在意識)から関与し、破滅的な金銭的決断をさせることは意外とたくさんあります。
「なぜかわからないけど、満たされない!心が苦しい!だから、これを買うことで少しはマシになるはず!」
そんな気持ちで買い物に走る人も多いのではないでしょうか?
しかし、その衝動の奥には幼い時の心の傷が大きく関わっていると気づいている人はそう多くありません。
そんなインナーチャイルドに対してできることの第一歩は慈悲をむけること…つまり許すことです。
自分を破滅に向かわせる”内なる子ども”を責めたくなる気持ちが出てくるかもしれませんが、そんな”自分自身の分身”を叩いたり説教することは解決策になりません。
最善策は、その子と心を通わせることです。
インナーチャイルドの傷を癒し、安心させてあげれるように愛を注ぐなら、最大の親友となることもあり得るのです。
だからこそ、破滅的な衝動を起こそうとした子どもを自分の中に感じたなら、このように伝えることで心が落ち着くかも知れません。
私の内なる愛する子、聞いて。
過去のあなたの起こしてきた衝動について、私はあなたを許すよ。
だってあなたは愛を求めて怯えていただけだったから。
そしてあなたは幼かった。対処法がわからなくて当然だよ。
しょうがなかったのね。
でも安心して。これからは私がついてる。決してあなたを見捨てないから。
だからお金に関することは今度から私(とハイヤーセルフ)に任せて。
孤独と買い物依存に関する実際のエピソード
子供の頃に見たノンフィクションドラマで印象的で今も覚えているエピソードがあります。
買い物依存の女性が旦那さんの稼ぎのほとんどを自分の買い物につぎ込んで、その結果、愛想をつかされ離婚するが、また再婚し買い物依存を続ける…ということを繰り返しているというようなエピソードでした。
その女性は買い物すること自体に快感を感じていて、買ったものの袋は開けてもいない状態であることもしばしばだったようです。
一見、とんでもなくわがままな困った女性に見えましたが、彼女の苦しみを掘り下げると「旦那さんからの無関心による孤独感」が依存症に深く関わっていました。
他にも、有名なEテレの某番組では買い物依存によって1億円を失い借金を背負った女性が紹介されており、買ったものは袋を開けるまで全くわからないし覚えていないけど、毎日買い物のことが頭にこびりついていたといい、スタジオからは”まるで薬物依存と同じだ”という指摘も。
その女性が買い物依存症になったのは、やはり、旦那さんとの関係における苦しみ・孤独感からだったようです。
当時、次男の子育てに加え、長男が体が弱く手一杯の状況にも関わらず、夫は家にあまりお金も入れず帰っても来ない、という生活にで育児ノイローゼになってしまったとのことでした。
そんな中でブランド品を購入し「育児でボロボロになっている自分が、ワンランク上の人になった気がした」そしてそれが買い物依存の始まりだった。と語っていらっしゃいました。
私自身が体験した買い物依存
私も20代前半のころ、短期間ではありますが買い物依存症の方のような感覚になったことがあります。
当時の私はOLとして働いており、恋人とは遠距離恋愛だったので、休日は本当はやりたくない仕事へのストレスや、暇による孤独感を埋めるためにカードで沢山の買い物をしていました。
あるアパレル店舗が気に入り、そこの店員さんが褒めてくれるのが嬉しくて、その人と話すために、そして褒められて気持ちよくなるために買い物に行っていたような感覚でした。
時には十万円単位で服を買い、結局ほとんど着ない…なんてことも。
当時はなぜ、自分がそんな馬鹿げた行動をしてしまうのか、いまいちわかりませんでしたがやめられませんでした。
今振り返ってみれば、あれらの行動は孤独感とストレスを埋めるための衝動だったことがハッキリとわかります。
買い物依存症に限らず、すべての依存症は[買い物をする→その瞬間スカッとする。一瞬満たされる。→しかしまた空腹感に苛まされる。]という負のループを繰り返すことで起こります。
本当に満たしてくれるのは外側の何かではなく、傷ついている自分自身(のあらゆる傷)に向けた無償の愛である。ということに気づくまで、私たちは苦しみ続けるのかも知れません。
終わりに
以上、今回は孤独感とお金の関係性についてお話させていただきました。
結論、孤独感は自分の経済状況に大きな影響をもたらします。
孤独感や心の傷が生み出すインナーチャイルドは私たちの正常な判断を鈍らせ、自滅的な行動に導くこともしばしばです。
しかしそうした行動は、ただあなたに嫌がらせをしたいのではなく、それだけ、傷ついて苦しんでいる自分がいることに気がついて欲しい…そんなサインです。
だからこそ、もし自分の中に少しでも苦しみを生み出すような依存行動があると気づけたならば、それがどんな痛みを訴えているのか、耳を傾けてみて欲しいとそう思います。
もし耳を傾けてその声に向き合い、癒すことができたなら、あなたは「自分を本当の意味で愛する」ことの意味を知るでしょう。
そしてその気づきは、これからの人生のかけがえのない宝物になることを断言します。
それでは今日はこの辺で。
愛を込めて。
リリ