こんにちは。リリです。
私たちの心の中に潜むインナーチャイルドは、私たちが幼少期〜青年期に体験した心の傷の象徴です。
インナーチャイルドは、鬱病やパニック障害、依存症などの心の病気とも深く関係しているという説もあります。
よって今回は、インナーチャイルドと病気の関係性について、その真相についてお話させていただきます。
インナーチャイルドが病気を引き起こす?その真相
インナーチャイルドの傷が放置され、苦しみが再生され続けた結果、依存症などを含めた病が発生することは、実際にあります。
インナーチャイルドの傷は、心の奥底に閉じ込めたところで、決して消えることはありません。
当時、私たちが感じた悲しみ・怒り・絶望といった「心の痛み」こそが、インナーチャイルドの傷そのものであり、傷は強烈であればあるほど、私たちの心の中に残ります。
そして、いつでも私たちの顕在意識(思考)に働きかけてくるのです。
というのも、「心の痛み」が愛によって癒されるのを待っているからこそ、そのように意識に上がってくるようになっているのです。
この「心の痛み」は、放っておいたり、無理に閉じ込めておこうとすると、どんどん大きくなり、主張を続けるようになります。
というのも、注目して早く癒されたいからです。
それでも多くの人たちは、「心の痛み」を歓迎するのではなく、嫌な不快なものとして、抑えつけようとしたり、他の何かでごまかして忘れようとします。
他の何かというのは、時にアルコールだったり、時にセックスであったり、薬物であったり、恋人であったり、テレビであったり、人によって様々です。
その結果、待っているのは依存症やあらゆる病であり、傷は癒されないまま、心の循環は悪化する一方。
心の傷が放置されたままだと、心の病や癌、うつ症状、自傷行為などがあらわれる場合もあります。心の病の場合、薬の乱用で脳をごまかした結果、症状が悪化する場合もあるので大変です。
インナーチャイルドが病を引き起こした実例
インナーチャイルドが病を引き起こす実際の実例として、インナーチャイルドの専門家であるジョン・ブラッドジョーは以下のように述べています。
ーインナーチャイルド ジョン・ブラッドジョー
私はLAで、麻薬乱用者の為のプログラムをした時、麻薬問題を持つ青年の中には、その両親が健全な結婚生活を送っている人は1人もいないということに気がつきました。
上記の麻薬問題を持つ子どもの両親は世代間の病気を持っており、彼らの結婚は傷ついたインナーチャイルドを持つ大人同士の結婚でした。
よって、子どもたちは自分の傷の原因を自覚するやいなや、根本解決のために、両親も治療に参加させようとしたそうです。
幼少期から、壮絶な虐待を体験したティール・スワンというスピリチュアル作家の場合、インナーチャイルドの傷により、慢性的な自傷行為への依存に苦しんでいました。
ですが、時間をかけて自分自身のインナーチャイルドを育てなおしたことによって、20年以上苦しんできた自傷依存から脱することができたそうです。
今は亡きスピリチュアルマスター、ルイーズ・ヘイもまた、幼少期の性的虐待の傷により、子宮関連の重病にかかりました。
ですが、自分に愛を注ぐことによって親を許し、インナーチャイルドの傷を癒したところ、一切の医療行為なく、完治したそうです。
このように、依存症や病の多くは、幼少期の機能不全な家庭環境によって出来た、インナーチャイルドの傷が、大きく関わっています。
インナーチャイルドが引き起こす病の癒し方
私たちは生まれる家庭を選ぶことはできません。それはまさに宿命です。
では、機能不全な家庭に生まれ、それが病に繋がった場合、どうしたらいいのでしょうか?傷ついたインナーチャイルドは、容赦無く私たちの人生を汚染していきます。
そんなインナーチャイルドを癒す上で大切なのは、まずインナーチャイルドの声に気づき、向き合うこと、です。
もし、辛い記憶が何度もフラッシュバックする傾向があるなら、それはインナーチャイルドも再び同じ経験をし、苦しみを感じていることになります。
よって、そんなインナーチャイルドの苦しみに、まずは気づいてあげなければいけません。
それも全ては、愛を求めるが故の、叫びです。
恐れて苦しんでいる自分のインナーチャイルドに優しく語りかけてあげましょう。
「今まで無視してごめんね。もう大丈夫だよ。一人にしないよ。愛しているよ。」とそんな風に。
そして思いっきりの愛を込めて、抱きしめてあげましょう。
そうして初めて、癒しのプロセスは始まっていきます。
ちなみに、インナーチャイルドの癒し方の詳細は以下の記事でも詳しく説明していますので、ぜひご覧ください。
あなたの純粋性は決して損なわれない
自分の傷を直視した時、多くの人は「自分が悪い。自分のせいであんな酷い目にあった。」とそんな風に考えます。
私も以前、そうだったのですが、中学時代にいじめにあった時、「全ては自分のせいだ。全部自分が悪い。」とそんな風に思っていました。
そして、世界で自分だけが邪悪でダメな存在だと感じていたので、自分自身の傷にはなかなか気がつくことができませんでした。
ですが、インナーチャイルドという存在をしり、初めてインナーチャイルドに出会った時、私は驚きました。そして涙が止まりませんでした。
自分がいかに純粋で傷つきやすく無垢な存在であるかが、わかったからです。
彼女(私のインナーチャイルド)はただただ、ひたむきに愛を求めていただけでした。なのに、私はそんな彼女を邪悪な存在だといじめ続けてきていたのです。
だからこそ、あなたも自分の傷を直視した時、決してあなた自身を責めないでほしい。とそう思います。
あなたは決して悪くないし、愛を求めて苦しんでいる美しい純粋な存在です。
その事実が変わることなど、決してありません。
そして、病はそんなご自分の傷に気がつくための、素晴らしいきっかけとなるかもしれません。
実際に、病をきっかけに自分の人生や傷に向き合い、癒しのプロセスを始める人は非常に多いのです。
病の原因となっている記憶たちに意識的に目を向けて、1つ1つの傷から自分のインナーチャイルドを助け出し、安全な場所に連れて行って、自分がその傷ついた子どもたちの親となってあげましょう。
無条件の愛を注ぎ、癒しを起こすのです。あなたなら、きっとできます。
終わりに
以上、今回はインナーチャイルドと病の関係性について、お話しさせていただきました。
いかがだったでしょうか?
今回の内容をまとめます。
- インナーチャイルドの傷は、多くの病、依存症と関係がある
- 傷は放っておいても無視しても、癒えることはない
- 傷を癒すのはインナーチャイルドへの無条件の愛の実践
- 傷を直視した時、大切なのは自分を責めないこと
- 私たちの純粋性は決して損なわれない
今回、ご紹介した、子宮関連の重病を完治させたルイーズ・ヘイは、人生に関して、以下のように述べています。
自分を愛することができれば、全ての問題は解決する。
ールイーズ・L・ヘイ
この自分への愛は、まさにインナーチャイルドへの愛に繋がります。
私たちは今まで、あまりにも自分を罰してきました。あまりにも自分の傷から逃げてきました。
病や依存症は、そんな苦しみに終止符を打つための素晴らしいきっかけとなることがあります。インナーチャイルドの叫びそのものの表れだといえるかもしれません。
だからこそ、あなたの心の中にインナーチャイルドがたくさんいたとしても、心配することは何もありません。
インナーチャイルドの存在に気づき、認めることは、自分を愛して幸福体質になる素晴らしいきっかけでしかないのですから。
今日も応援しています。
愛を込めて。
リリ