こんにちは。リリです。
私たち一人一人の心の中には、愛を求めて苦しんでいる幼い子ども、インナーチャイルドがいます。
本当のあなたを取り戻すために大切な鍵を握っているとも言えるこの内なる子どもですが、私たちが無視している限り、インナーチャイルドは苦しみの主張を続けます。
「私はここにいるよ。怖くて悲しくて怯えているよ。助けて。」と、そんな風に痛みを叫び続けているのです。
無視すればするほどに、傷は疼き続けます。
そして、愛を知らない子どもは、傷を傷で埋める方法しか知らないので、自分にもっと苦しみを与えるような、そんな自己破滅的行動に、私たちを仕向けます。
その結果、傷は深まり、叫びは増していくのです。
そんな私たちの内なる傷ついた子供、インナーチャイルドを癒すために、今回は
「インナーチャイルドを抱きしめる方法」について、詳しくお話していきます。
それでは早速、いきましょう。
インナーチャイルドを抱きしめる事が重要な理由
インナーチャイルドは、いわば「幼少期〜青年期までに心に負った傷」そのものです。
目に見える存在ではないが故に放置されがちな存在なのですが、インナーチャイルドを隠し持っていると、人生にあらゆる問題が生じていきます。
それは、癇癪、過剰反応、結婚問題、中毒症、人間関係の破綻、苦痛な人間関係などのあらゆる形で現れ、時にそれはパターン化し、私たちの人生をじわじわと汚染していくのです。
いつも、パートナーに浮気をされる問題を抱えていたり、借金を抱えている人の肩代わりをするパターンにはまったりなど、そんな風に、人それぞれに、あらゆる問題パターンを呼び込んでいきます。
それら負のパターンを呼び起こすのは、「ありのままの自分には価値がない。」であったり、「ありのままの自分では愛されない。」というような、愛に飢えたインナーチャイルドの傷です。
愛に飢えた結果、インナーチャイルドは、依存的になったり、強迫的になったり、攻撃的になったりと、苦しみを埋める方法を破滅的な方向で探します。
だからこそ、インナーチャイルドを抱きしめて、愛を持って傷を癒してあげることが、幸福な人生を歩む上で、非常に重要になってきます。
例えば、以下の写真を見てみてください。
一見、しかめっ面の怖そうな男性ですが、感情のコアを見ていくと、実は非常に悲しんで泣いている寂しそうな少年がいます。
怒りの多くは、その根本に深い悲しみや恐れが存在しています。
このような深い恐れや悲しみは、ただ正論を押し付けたところでは癒されませんし、ちょっとした励ましでも癒されません。
これは、具体的な例を出してみるとわかりやすいと思います。
公園で一人で寂しくて泣いている子どもがいたとしましょう。その子どもに対して、「泣いていても何も始まらないよ。頑張って早く立ち上がるのよ。」と言ったところで、その子の傷は癒えませんよね。
そうではなく、「悲しかったね。寂しかったね。」とただただ、抱きしめてあげた方が、その子は安心し、深く癒されると思います。
そんな、公園で泣いている子どもたちこそが、私たちの心の中に住んでいるインナーチャイルドです。
そして、インナーチャイルドは年齢関係なく、存在しています。
癒しがおきていない限り、60代の女性でも70代の男性でも、インナーチャイルドは心の中に存在しているのです。
年代関係なく、そのような深い悲しみや恐れを癒すためには、無条件の愛による抱擁が必要です。
深い悲しみには、理屈抜きで愛が必要なのです。
インナーチャイルドが本当に求めているもの
人は知識ではなく、経験で納得して変わる生き物です。
それはいわば「アハ体験」と呼ばれるものであり、アハ体験に関しての説明でも、体験が現れたときに、認知過程が完了されるとされています。
未知の物事に関する知覚関係を瞬間的に認識する事を指している。洞察を研究する心理学では、認知過程が完了した後に現れる特徴として、その体験がしばしば現れるとされる。
ーウィキペディアより引用
上記のように、知識がどれだけ浸透していったとしても、最後、自分が心の底から納得するには、自ら経験するしかありません。
脳科学者の苫米地英人もこのようにいっています。
ー苫米地英人
1回の経験は、100万冊の読書に勝る。
結局、ケーキの味をどれだけ本で調べても、実際に食べてみないと味がわからないように、インナーチャイルドも愛の体験そのものを求めています。
無条件の愛による安心感を体験として求めているのです。
だからこそ、あなたのインナーチャイルドに対して、愛を示して癒しを起こすには、抱擁の経験を与えることが重要になってきます。
インナーチャイルドの抱きしめ方
インナーチャイルドをちゃんと抱きしめてあげるには、まず、ちゃんとインナーチャイルドと向き合うことが大切です。
そのプロセスを明確にすると、以下のようになります。
- まず、自分のインナーチャイルドと繋がります。
- インナーチャイルドに抱きしめてもいいかを聞きます。
- もしOKだったら、優しく抱きしめてあげましょう。
拒否された場合でも、優しく語りかけ続けましょう。
プロセスを1つずつ解説していきます。
①まず、自分のインナーチャイルドと繋がる。
まず、静かな1人になれる空間に移動して、自分の中にいるインナーチャイルドと繋がりましょう。その際は、1時間くらいは誰にも邪魔されない時間を作るとベストです。
多くの場合、インナーチャイルドは1人ではありませんが、その時の自分の感情と、最もつながっているインナーチャイルドと繋がります。
多くの場合、涙が伴う行為になりますので、そばにティッシュペーパーか、ハンカチを置いて繋がることをオススメします。
また、自分の子ども時代の姿をより、思い出しやすくするために0〜5歳くらいの時の写真を手元に置いていくとイメージがつきやすくなります。
できる限り、自分が楽になれる椅子に腕や足を組まずに座って繋がりましょう。
また、もし信頼できる方が近くにいるならば、自分が今から1人でインナーチャイルドと繋がることを話すといいです。(その時は、そっとして置いてもらえるようにお願いしましょう。)(※ただ、そのことをからかうような人には言わない方がい良いでしょう。)
②インナーチャイルドに抱きしめてもいいかを聞く。
インナーチャイルドと繋がる上で覚えて置いてほしいことは、”何か圧倒された感じを受けた時はいつでもそれをやめてもいい”ということです。
必要であれば途中でやめても何も問題ありません。
インナーチャイルドはいわば、心の傷です。そんな心の傷とつながるために、まず「私のインナーチャイルドよ。出てきてください。」とお願いしましょう。
その際にわかりやすいようにヴィジュアライゼーションを行うと良いでしょう。(写真を持参している人は、その子の姿を思い浮かべてください。)
暗い場所で、1人で怖がって怯えている小さな頃のあなたを想像します。その子は愛を受け取っておらず、いつもビクビクと怯えてうずくまっています。
そんな内なる子供に語りかけます。その子に優しく、「抱きしめてもいい?」と質問してみましょう。
暗闇から出てきて、愛の中に入って安心しても良いと招いてあげるのです。
インナーチャイルドは基本的に愛に飢えて怯えていますので、ここで高圧的にならないことが大切です。
慈悲の視点で、優しく、忍耐を持って、愛情深く語りかけてみてください。
③もしOKだったら、優しく抱きしめる。
拒否された場合でも、優しく語りかけ続ける。
もし、答えがOKだったら、そのまま優しく抱きしめてあげましょう。特に言葉は必要ありませんが、何か、自然に出てくる言葉があれば、優しく語りかけてあげてください。
その時にたくさんの涙が出て来るかもしれませんが、そのまま一緒に泣いてあげてください。思うままに、感情を出してあげましょう。
それは、大切な感情の浄化のサインです。
もし、まだインナーチャイルドが怯えて抱擁を拒否した場合、そのまま優しい言葉をかけ続けましょう。
ここでもまた、愛情たっぷりの忍耐を持って、話しかけてあげることが大切です。
「決して、抱擁は急がない。無理にする必要はないけれど、私はいつでもあなたを抱きしめたいと思っている。」とそんな風に、自分のその時伝えたい言葉を愛情を込めて、伝えてあげてください。
そうして愛を与え続けていれば、いつか信用してくれる時がきます。
インナーチャイルドはあなたに今まで数年〜数十年間もの間、放置されていましたので、拒否されてもしょうがないことです。無理に急ぐ必要はありません。
インナーチャイルドを抱きしめた私に起こったこと
ここで、私が実際に体験した、インナーチャイルドの癒しの体験をお話させていただきます。
私が初めて、インナーチャイルドに触れた時、私は、その純粋さに息が詰まりそうになりました。彼女は純粋さそのもので、愛を求めて混乱して恐れを抱いて怯えていました。
「どうしたらいいの?どうしたらいいの?どうしたら愛されるの?」私に対して、そんな風なひらすらに混乱したような感情を向けている感覚がありました。
「何もしなくていいよ。あなたはそのままで愛に値するよ。あなたはそのままでいいよ。」とそんな風に語りかけて、触れてもいいか、問いかけました。
怯えて混乱しながらも、「いいよ。」といってくれたので、その子を優しく、抱きしめた瞬間、涙がドバーッと出てきて、止まらなくなりました。
声が出るくらい、泣いたと思います。もはや、大人の私が泣いているのか、その子が泣いているのかわからないくらい泣きました。
今までこんなに怯えていたことに気づいて、そして愛を求めていたことに気づいて、本当に胸がいっぱいになったのです。
そして、抱擁のヴィジョンが終わり、最後に浮かんだ感情は、インナーチャイルドへの深い感謝でした。
私の中から、深い慈悲の愛を引き出してくれて、そのきっかけを与えてくれて、ありがとう。そして、今までずっと一緒にいてくれてありがとう。とそんな気持ちになったのです。
その瞬間、ハートが開かれ、暖かい気持ちに包まれました。深い開放感と喜びを感じた瞬間でした。
終わりに
以上、今回はインナーチャイルドを抱きしめる方法に関して、お話させていただきました。
いかがだったでしょうか?
インナーチャイルドが求めているのは、ひたむきな愛、無条件の愛の体験です。
そんな無条件の愛をインナーチャイルドに与えるということは、言い換えるならば私たちが慈悲そのものの視点に立つきっかけを与えてもらえる体験と言い換えることもできます。
インナーチャイルドに愛を与えれば与えるほど、私たちの愛は深まり、癒しも起こっていくのです。
素晴らしい愛の連鎖ですよね^^
また、インナーチャイルドの癒し方に関しては、以下の記事でも詳しく解説していますので、興味がある方はぜひ読んでみてください^^
それでは今日はこの辺で。
愛を込めて。
リリ