こんにちは。リリです。
今日はエニアグラムのタイプ5「調べる人」にフォーカスを当てていきます。
エニアグラムは私たちの意識が成長・進化し目覚めていく上で、非常に強力なサポーターとなってくれる覚醒ツールです。
数ある自己探求ツールの中で最も深く、エゴからの解放へとあなたを導くツールだと感じています。
自分のタイプをしっかりと知ることでこれまで無意識に引っかかってしまっていたエゴの罠に引っかかりにくくなったり、より健全な人間関係を築けるようになったりと、たくさんのメリットが生まれていきます^^
エニアグラム タイプ5の特徴
・”超”思考派
・理性的
・知覚が鋭い
・革新的
・秘密主義者
・孤独を好む
・専門家
・探究者
・情報収集家
・洞察力に優れている
・分析的
・風変わり
・偏屈
タイプ5が「調べる人」と表されるのは、他のどのタイプよりも物事の仕組みや現状を調べたいという思いが強いからです。
興味・好奇心の対象は限定的なものではなく、宇宙・ミクロ世界・動物・自然・野菜・鉱物・内面の世界など、どんなものであれ、それらがどのように機能しているかを理解したいのです。
このタイプの人々はいつも探究し、問いをもち、物事を徹底的に調べます。
大衆が信じている容認された意見を信じず、それが本当に真実であるのかを自分で確かめたいという強い欲求があり、計らずして慣習などを打破していくきっかけをつくったりすることもある存在です。
ただ、タイプ5がIQが高いとは限らず、思考が活発だからといって必ずしも頭脳的に賢いというわけではありません。
健全で最高の状態のタイプ5
健全なタイプ5は、あらゆる物事に対して、並外れた理解力と洞察力を持って観察します。
精神が研ぎ澄まされており、好奇心が強く、物事を正確に見抜く知性を持ちます。
集中力があり、自分の関心を向けたものに対して長時間没頭することができ、何かの専門家になることも多いです。
これまでの固定概念や慣習に縛られず、独自の考えを持って、非常に有益な独創的な発想で道を切り拓いていきます。
場合によっては、歴史に名を残すような天才になることもあるでしょう。
通常の状態のタイプ5(大半の人が当てはまるノーマル状態)
通常の状態のタイプ5は、何か専門分野を持ち、常に物事を知的に分析し、研究や科学的手法に熱中します。
思考が深まって行くうちに頭がぐるぐるし始め、現実的なデータよりも自分の解釈や可能性の方に夢中になり、現実から遊離して行くこともしばしばです。
その結果、「木を見て森を見ず」な状況が起こり始め、精神的な防衛も強まり、感情的に何かに強く巻き込まれたり圧倒されることを避けるために、極端に神経質になったり、攻撃的になったりします。
事実の上に思想を押し受けるようになり、議論好きで刺々しくなったり、人を見下したり、他者は愚かだから自分のことを理解できないと認識するようになっていきます。
タイプ5の思考一例:「私はいつも学び、この世界についての情報を取り入れる必要がある。」
不健全の状態のタイプ5(病理的な状態)
不健全な状態が深まっていくと、ますます現実の世界から自分の世界へと引きこもるようになり、世捨て人のように人々と現実から孤立していくようになります。
秘密主義で情緒不安定になり、非常に敵対的で毒舌的になりますが、他者からの攻撃は恐れるので疑い深くなって、ただ生きているだけで精神的にエネルギーを消耗するようになっていきます。
自分を怖がらせるような自分の(生み出した)思考に取り憑かれ、それに怯えるようになり、恐怖症や恐怖の妄想の餌食になることもしばしばです。
タイプ5の輝き
タイプ5固有の輝きは「理解力」です。
健全なタイプ5は自分自身の理解力をフルに活用し、全体とそれを構成する細かい部分の両方を理解できるようになります。
「木を見て森をも見る」という開けた視点で、どれを選択すれば、自分の目的に最も役立つかを判断することが可能となります。
この真の理解力は捻くれた視点を取り払い、他者を見下したりすることなく、思いやり深く寛容になって行くことを可能とします。
タイプ5の囚われ
タイプ5の固有の囚われは「貪欲さ」です。
タイプ5は知識にたいして貪欲で、あらゆる知識を自分ものとして持ちたがります。
ただ、そうして得る知識は自分を防衛するための「武器」であり、時には「攻撃」するためのものでもあります。
知識武装することで、自分の身を守れるとそう考えているのです。
タイプ5のコミュニケーションスタイル(会話形式)
タイプ5の会話スタイルは「論文的」です。
タイプ5の多くはPCを好みます。テクニカルで専門的な難しい会話を行うことが多く、親密さを極力避けるためにメールなどでコミュニケーションを取るのがベストだと感じる人も少なくありません。
また、知らない人・まだ出会って日が浅い人たちの中にいるときは「沈黙」を貫くときもあります。
声が小さく、よほど集中しないと何を言っているのか聞き取れない…なんてこともしばしば。
しかし、安心できる場所や気心知れた友人たちなどと一緒にいるときは大きな声で楽しい話をして、皆を楽しませ、賢く愉快な人に一気に変わることも。
ちなみにそれらに加えて、私がタイプ5の方々と関わって感じたことは「早口・少し落語っぽい」ということです。
頭の回転が速く、早口でまるで落語家のように話を展開していく様を見て、実際に「落語家になるのはどう?」と聞いてみたこともありました。
タイプ5のウイング
タイプ5のウイングは「4:個性を求める人」か「6:信じるものを求める人」です。
メイン「タイプ5研究者」+ウイング「タイプ4芸術家」の特徴
メインがタイプ5でウイングが4のタイプは、「因習を打破する人」と表されます。
もう一つのサブタイプを持つ方よりも、感情的で内省的で創造的です。
健全な状態
健全な状態のこのタイプは、好奇心と洞察力の鋭さが組み合わさっており、他者が探求していないようなニッチな探求を求めます。
情熱とクールさが入り混じっており、馴染みのある形態を調べ直し、驚くべき革新をもたらすパワーを持っています。
また、このタイプは芸術に惹かれることも多く、分析的な思考よりも想像力を活用することもあります。
通常〜不健全な状態
通常の状態だと、努力を継続したり、人と働く際に支障となりうるような強烈な感情とたたかう必要性を感じます。
人と調和したコミュニケーションを取るよりも、自分のペースで何かに没頭していたいのです。
また、彼らはもう一つのサブタイプよりも独立していて、枠組みの中に閉じ込められることに大きな抵抗を感じます。
ロマンティックなことにはあまり興味が向かず、現実的で空想的なものに向かいやすく、その結果、自分の思考の領域で迷いやすくなったりもします。
地に足をつけることが苦手で、関心事に熱中するあまり、現実世界に対して無関心になったり疎くなってしまうこともしばしばです。
また、陰鬱で心を掻き乱すようなグロテスクなものに惹かれることも多いです。
メイン「タイプ5研究者」+ウイング「タイプ6忠実者」の特徴
メインがタイプ5でウイングが6のタイプは、「問題を解決する人」と表されます。
このサブタイプの人々はエンジニアや科学、哲学、発明、修理などの専門分野に引き付けられることが多く、より大きなシステムに適応し、安全を提供してくれるような職業を求めることが多いです。
健全な状態
健全なこのサブタイプは、協力的で規律があり、粘り強く行動を積み重ねていくことができます。
もう一つのサブタイプよりも実際的(リアル)なことに興味を持つことが多く、時にはビジネスで非常に大きな利益を得ることもあります。
通常〜不健全な状態
全てのサブタイプの中で最も純粋に知的なタイプと言えます。
理論や技術、詳細の獲得に関心があり、それらがどのように機能しているかを知るためにあらゆる探究を行うことを楽しみます。
感情表現は非常に抑制的で控えめであり、彼らの関心の多くは「人」よりも「もの」に向けられがちです。
ただし、自分の人生において重要だと感じる人物に対しては忠実になったり尽くすことも。
また、もう一つのタイプよりも議論好きで、自分の意見と違う相手を敵に回す傾向もあります。
タイプ5が成長するための8つの助言
・現実を把握する際に、自分の先入観を現実に当てはめすぎないこと
・並外れて熱心で神経過敏的な部分があるので、緊張を解いて寛ぐことが苦手なタイプ。よって健全な方法…ヨガ・瞑想・ジョギング等で気を鎮めることが重要です。
・他の人々に対してもっと協力的にあり、一人ぼっちにならないように努めること
・社交性を保つことを忘れがちなので、無理に自分の興味を他者に共有しないこと
・自分ほどに知的ではないと思える人に対して見下した態度を取らない。知的ではないからと言って愚かであるというわけではないことに気づく
・一歩下がって人々を分析的に観察するのではなく、人々と感情や行動を共にすることで、もっと他者を信頼できるようになり、寛大により幸せになれると知る
・たまには争うことがあっても信頼できる親友を1人か2人保つことで人生が豊かになることを理解する
・この人なら信頼できると思える人の忠告はなるべく受け入れることで正しい決断力・選択力が育まれる
タイプ5の有名人
スティーヴ・ホーキング、ビル・ゲイツ、佐野史郎、タモリ、ティム・バートン、ジョン・レノン、坂本龍一、荒川静香、小泉純一郎etc…
エニアグラムの探求を本格的に行いたい方へ
エニアグラムはあるがままの自分観察を可能とし、自分自身のエゴ(自我)を超えるその方向性を示してくれる素晴らしい「目覚めへの地図(覚醒ツール)」です。
もっと深く学びたい、自分のタイプを明確に知りたい。と言う方のためにエニアグラム探求のセッションを行っています。
簡単な診断ではなく、深く深く追求して間違えたタイプの探求が起こらないように診断していきます。
自分の成長進化、目覚めのための地図づくりであるとともに、他者との調和も意識していきます。
もし興味のある方はぜひ、以下よりご確認ください。
おわりに
以上、今回はタイプ5「調べる人」に関して、詳しくお話させていただきました。
いかがだったでしょうか?
タイプ5の方々は天性の「深い知性・理解力」を持っています。
それが良い方向に向けば、寛大でユーモアに溢れた知性のある素敵な人々たちです。
タイプ5の以外の方々は、タイプ5特有の賢い感じを前にすると、一見近寄り難かったり、不安を感じたり、緊張を覚えることもあるかも知れませんが、心を許した人々には柔らかいユーモア溢れた一面を見せてくれることもしばしばです。
ご自分の探求としてはもちろん、他者との調和を図るためにタイプ5を知っていただくのも素晴らしい探求になるかと思います^^
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
それでは今日はこの辺で。
愛を込めて。
リリ