こんにちは。リリです。
今日はエニアグラムのタイプ4「個性を求める人」にフォーカスを当てて、お話していきます。
タイプ4はエニアグラムのタイプの中で最も人気のタイプであり、多くの人が憧れを持つタイプの1つです。
ただ、憧れるが故に「自分はこの4タイプに違いない」と無理に思い込もうとしてしまうことなどもあり、慎重に探求をおこなっていくことが重要となります。
エニアグラムは私たちの意識が成長・進化し目覚めていく上で、非常に強力なサポーターとなってくれる自己探求ツールです。
エニアグラム タイプ4の特徴
・創造性に溢れている
・個人主義的
・内向的
・うつ的
・気まぐれ
・敏感
・直観力に優れている
・自己陶酔的
・個人主義
・憐れみ深い
・感動しやすい
・非生産的
・退廃的
・傷つきやすい
・闇の中にある輝きを発見できる
タイプ4が「個性を求める人」と表されるのは、自分を他者とは違う存在だとして自分のアイデンティティを維持しようとするタイプだからです。
タイプ4は、自分は他の人とは違い、誰も理解してくれずに誰も自分のことをちゃんと愛することができないと感じています。
しかし、自分のことをわかってくれる人と出会い、繋がって評価されたいという思いが強くあります。
ロマンティックなタイプであるため、誰かが自分の人生に登場し、本当の自分を評価してくれることを待ち望んでいるのです。
他のどのタイプよりも自分と周りが違うことを意識し、それは時に「特別な才能を持つ自分」として、そして時には「他の人にはない欠陥を持つ自分」として認識されます。
そしてそこに意識が集中しがちです。
健全で最高の状態のタイプ4
健全で最高の状態のタイプ2は極めて創造的で、この世界の真理を深い部分から感じ取り、それを自身の芸術性を通して表現します。
自分にとことん正直になり、あらゆる自分の気持ちを認め、自らの動機や矛盾、感情的葛藤などをあるがままに直視することができます。
自分にとって都合の良くないことや恥ずかしいことなどでも進んでみようとしますので、このことにより、自分が何者であるかを発見し、これまでの感情の動きと折り合いをつけて真理を体現していくことが可能となります。
その結果、聖なる忍耐とも言えるような忍耐力が育まれ、他のタイプであれば耐えられず参ってしまうような苦しい体験も、乗り越え消化していくことができるようになります。
通常の状態のタイプ4(大半の人が当てはまるノーマル状態)
通常のタイプ4は自分がいかに他の人びとと違うかということを軸としてアイデンティティを築き始めます。
言い換えるならば「執拗な個人主義者」であると言えます。
自分の感情を処理するために引きこもり、自分に没頭し、自意識が強くなりますが、自分に対して欠如感があるので引っ込み思案になります。
あまりにも自分にのめり込んだ結果、自己不信に陥ることもあり、感覚過敏になり、自分が「異質」で「アウトサイダー(よそもの)」だと感じるようになります。
その結果、他者に対して気まぐれで、すぐに気分を害し、感情的に傷つきやすくなります。
そうした感覚が強まっていくと、自分が本格的に他者とは違うと感じるようになっていき、”普通の生き方”から逃れようとするようになり、退廃的で官能的なドラマティックな人生を好むようになっていきます。
言い換えるならば、「自分の闇に酔う」というようなことが起こっていき、その結果、わがままで人を見下し、退廃的で非生産的になります。
タイプ4の思考一例:「私は、私。私は独特の存在で似た人などいない。だから、誰も私のことを理解しない。私はほかと違って特別。」
不健全の状態のタイプ4(病理的な状態)
不健全なタイプ4は、自分の思い描く夢や期待が破れると、自分自身に対してひどく腹を立てて、落ち込み、自分を恥じて、自己抑制と感覚麻痺を起こして他者から孤立していきます。
現実に打ちのめされ、精神的に混乱し、感情は遮断され、働いたり活動することさえもままならなくなります。
どんどんそうした苦しみにのめり込んでいき、盲目的な自己卑下に陥ったり、自己嫌悪、自己叱責、憂鬱な思考に絡め取られ、あらゆるものが自己批難の材料へと変わっていきます。
その結果、自己破壊的になり、激しい自己嫌悪から逃避するためにアルコールや麻薬に耽ることも少なくありません。
タイプ4の輝き
タイプ4の固有の輝きは「情緒の安定感」です。
タイプ4は健全な状態だと自分が正当に人生に立ち向かっていけることがわかっています。
だからこそ、感情の嵐に揉まれることなく、否定的な経験や受難も良い気づきへと変えていくことができます。
あらゆる苦しみが素晴らしい学びのきっかけになると知っているのです。
そうして不動の平安を見出していきます。
タイプ4の囚われ
タイプ4の囚われは「妬み」です。
通常〜不健全な段階のタイプ4が陥りやすいのは他者への嫉妬・ジェラシーです。
自分は人とは違うという思いが強いため、他者が自分と比べて極めて正常で気楽そうに見えます。
自分とは違って人目を気にしなかったり、うまく適応しているように見えて、その結果、他者が羨ましくてたまらなくなるのです。
タイプ4は自分がどこにも所属できない部外者と感じる傾向があり(帰属感の欠如)所属する場所のある人々を妬みがちです。
タイプ4のコミュニケーションスタイル(会話形式)
タイプ4の会話スタイルは「悲嘆的」です。
タイプ4は会話の内容ではなくその”トーン”に注目すると、悲し気な感じを受け取ることが多いです。
恋愛や人生に対して、それがどんなに酷いもので大変なものか、何時間も愚痴をこぼしたりします。
ただ、タイプ4は自分のイメージを重視しますので、一緒にいる人の気持ちや気分を敏感に察知して、それに合わせて反応することができます。
その結果、賢い人にも面白い人にもなれ、ユーモアの才能を発揮することも。
タイプ4は自分の悲劇のストーリーを話している時以外に、その才能が十分に発揮されます。
タイプ4のウイング
タイプ4の場合、「タイプ3:達成する人」か「タイプ5:調べる人」がウイングとなります。
メイン「タイプ4芸術家」+ウイング「タイプ3達成家」の特徴
メインがタイプ4のサブタイプがタイプ3の人は「貴族」と表されます。
このサブタイプの人々は創造性に野心、向上心、目標達成意識が加わり、多くの場合、社会における成長を目指し、果たしていきます。
雰囲気がまさに「貴族」といった感じの方も多く、洗練されて魅力的な容姿をされている方も多いです。
健全な状態
彼らが何かを創造するときは、それを披露する相手の人のことが頭にあり、嫌な感じがするものや悪趣味だと言われるようなものを創造することは避けます。
もう一つのサブタイプよりも社交的で、成功と同時にユニークであることを望みます。
通常〜不健全な状態
もう一つのサブタイプよりも自意識が強く、自分の存在価値や人にどう思われるかを常に意識します。
贅沢な優雅さや、教養、洗練されたものを愛し、自分のことを「ハイクラスで優雅な存在」であるとみなし、社会的に受け入れられることに必死になります。
競争心が強く、洗練されていないように思える人に対して軽蔑することもあります。
誇張やナルシズムが堂々とストレートに表現されることも少なくありません。
メイン「タイプ4芸術家」+ウイング「タイプ5研究者」の特徴
メインがタイプ4のサブタイプがタイプ3の人は「ボヘミアン」と表されます。
このサブタイプの人たちは独特のムードがある人が多く、非常に創造的です。
健全な状態
感情が豊かで内省的であり、独創的な才能を持っています。
もう一つのサブタイプよりもステータスや人からどう思われるかを気にしません。
その結果、風変わりな自己表現することも多く、人のためにというよりも自分自身のために創造性を発揮します。
極めて探究心が強く、自己表現のために必要なことであれば、平気でルールを破り、慣習を打破します。
通常〜不健全な状態
もう一つのサブタイプよりも内向的で、社会と一線を引きたいと感じるタイプです。
その結果、自分の想像の世界にとどまる傾向があり、自分自身のために創り出す内面の世界の方が現実の世界よりよっぽど面白いと感じます。
エキゾチックで神秘的で象徴的なものに心惹かれる傾向にありますので、このタイプの人々のスタイルは、エキセントリックで独特です。
自らのことを反抗的なアウトサイダーとみなすことも多く、現実の世界で現実的な実践を継続することが苦手です。
タイプ4が成長するための8つの助言
・自分の感情に注意を払いすぎない。自分自身と自分の感情(特に否定的な感情)を同一視しない。
・現実の世界で堅実に働くことで、自分自身の才能を発見できる
・「継続は力なり」という言葉を理解し、実践を積み重ねる
・あらゆる発信が自分自身に向けられているといつも考えて神経質になったり過敏になりすぎたりしない
・自己憐憫や過去の不幸、失敗経験、他者が理解してくれないこと…そうした人生の不満に負けない
・ロマンティックになりすぎたり、妄想の中で起こりすぎたりなど、思考の暴走に気を付ける
・信頼のおける人には自分の感情を自然に表現し、相手にも誠実に対応させることを健全に求める
・他者には優しく接するけれど、逆に自分を責めすぎたり、厳しく当たったりする傾向があるので、自分にも優しくする
タイプ4の有名人
ボブ・ディラン、ジョニー・デップ、壇蜜、美輪明宏、坂東玉三郎etc…
エニアグラムの探求を本格的に行いたい方へ
エニアグラムは自分の無意識の囚われや輝き、行動様式を明らかにし、自分自身のエゴ(自我)を超えるその方向性を示してくれる素晴らしい目覚めへの地図(覚醒ツール)です。
「もっと深く学びたい。」「自分のタイプを明確に知りたい。」「自分の意識の成長に活かしたい。」という方のためにエニアグラム探求のセッションを行っています。
簡単な診断ではなく、深く深く追求して、間違えたタイプの探求が起こらないように診断していきます。
自分の成長進化、目覚めのための地図づくりであるとともに、他者との調和も意識していきます。
もし興味のある方はぜひ、以下よりご確認ください。
終わりに
以上、今回はタイプ4「芸術家」について解説させていただきました。
いかがでしたでしょうか?
タイプ4はドラマティックで優雅な雰囲気を持っており、自分の感情ドラマにのめり込みやすく「万年思春期」と表現されることもあるタイプです。
よって、若いうちはタイプ4のような特徴を感じる人も多く、その結果、誤ったタイプ診断が起こることも少なくありません。
だからこそ、エニアグラムは慎重に探求していく必要があり、誤った探究が進んでしまうと自己認識もずれていってしまいます。
タイプ4は繊細ですが、その分、人の痛みをよく理解し深い優しさをもちあわせているタイプでもあります。
この世界の光と闇、どちらにも美しさを見出すことができ、深い洞察力を持ち合わせています。
ご自分の探求としてはもちろん、他者との調和を図るためにタイプ4を知っていただくのも素晴らしい探求になるかと思います^^
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
それでは今日はこの辺で。
愛を込めて。
リリ