エニアグラム【タイプ2 助ける人】ってどんな人？特徴･輝き･囚われ･成長の方向性について

2022年8月18日2022年8月25日

みなさん、こんにちは。リリです。

今日はエニアグラムのタイプ２「助ける人」にフォーカスを当てて、お話していきます。

エニアグラムは私たちの意識が成長・進化し目覚めていく上で、非常に強力なサポーターとなってくれる自己探求ツールです。

自分のタイプをしっかりと知ることで、エゴの罠に引っかかりにくくなったり、より健全な人間関係を築けるようになったりとたくさんのメリットが生まれていきます＾＾

エニアグラムタイプ２の特徴

タイプ２助ける人の特徴

・愛と気遣い
・純粋な善行
・寛容
・人のために動く
・世話好き
・気遣い
・プライド
・自己欺瞞
・おせっかい
・他者をコントロールして自分の感情を満たす
・自身の闇に気付きにくい
・独占欲が強い
・依存的

タイプ２が「助ける人」と表されるのは、彼らが他者に対して純粋な奉仕を行うことを喜びと感じていたり、健全度が下がると、自分が助けになると考えて人を操作しようとするからです。

良くも悪くも「人を助ける」ということが人生テーマであるタイプです。

非常に有名な例としてはマザー・テレサが挙げられます。

健全で最高の状態のタイプ２

健全で最高の状態のタイプ２はまるで「聖人」のようです。

無欲で見返りを求めずに他者に無条件の愛を与えます。非常に慈悲深く、愛に溢れた人物です。

他者に対する共感に溢れており、誠実で思いやりがあり、感謝の心で世界に奉仕します。

時には「よき親」のような役割を担い、他者の中に本人でも気づかなかったような長所を見出し、それを伝える力を持っています。

たとえ自分にとって不都合な場合でも、他者が本当に必要としているものを与える優しさがあるので、人々に愛され慕われます。

よって、健全度の高いタイプ２の周りにはいつも人が寄ってきますし、集まってきた人々を心の温かさで包み込みます。

あるものを愛するということは、
それが生きることを望むということだ。
孔子

通常の状態のタイプ２（大半の人が当てはまるノーマル状態）

通常のタイプ２は、人の手助けを行うよりも自分の感情を語る方が増えていきます。

人に注意をむけ、賛同することに集中し、時にはお世辞を言います。

彼らは誰かに必要とされていなければ気が済まないと感じ始め、馴れ馴れしく、余計な心配をし、押し付けがましくなり始めます。

あらゆる人に対して自己犠牲的な献身を見せ、くたくたになりますが、その奉仕は無償のものではなく見返りを求めたものなので、自分が十分に奉仕した（と思い込んでいる）人に対して、独占欲を持ち、嫉妬し、執着します。

健全度が下がっていけばいくほど、自惚れが強く、自己満足的になっていきます。

自分の親切が常に感謝され、尊敬されることを期待し、他者に尽くすことで自分が悲劇のヒロインになっているような”殉教者”的な役割を背負うようになります。

殉教者とは：迫害の時代に自己の信仰のために苦難を受け、命を捨てた人々を殉教者といいその死を殉教という。
（殉教者は本来ギリシア語で「証人」を意味し、イエスの生涯とその復活の証人である使徒を指す言葉でしたが、2世紀以降、迫害が激化するにつれて意味が上記に転化しました。）

タイプ２の思考一例：「他者のためになんでもするわ。ただしそれは私のことを最高だと言ってもらうため。
最高の母、最高の恋人、最高の妻、そう言われるのを常に待っています。」

不健全な状態のタイプ２(病理的な状態)

不健全なタイプ２は、自分が感謝されていないと感じ、憤慨し、愚痴っぽくなります。

また、自分の利益が第一になり、他者を傷つけ、人の過ちと弱さにつけ込むようになります。

高圧的で傲慢になり、昔自分が行った親切は常に報われるべきだと考え、感謝としてお金や特別な好意が寄せられないと気が済まないと感じ始めます。

もし、望み通りの見返りを受け取れなかった場合、自分は他者から恩を受け取ることのできない犠牲者だと感じ、自分の全てを正当化し弁解するようになっていきます。

そうして生まれた怒りをタイプ２は外に表現するよりも抑圧しようとするので、（自分の闇を認めるのが苦手）その結果、溜め込まれた怒りが病となって現れることも。

タイプ２の輝き

タイプ２固有の輝きは「無欲の親切心」です。

健全なタイプ２は、他のタイプがまるで真似できないほどの深い親切心と慈悲深い視点を他者に向けることができます。

自分がどう思われるかや、礼を言われ報いられることも一切考えずに、ただ無欲に人を愛するパワーを持っています。

タイプ２の囚われ

タイプ２の固有の囚われは「虚栄心」です。

自分の行った有徳さを崇められ、謙虚さを誉められ、自己犠牲を報いられ、気前の良さに見返りが与えられるように、全ての行いが自分のために行われるようになっていきます。

無償の奉仕とは真逆の「注目を集めるための善的行い」が起こっていきます。

タイプ２のコミュニケーションスタイル(会話形式)

タイプ２の会話スタイルは基本的に「助言的」です。

タイプ２は他者と信頼関係を築き、相手の世界に入っていく名人です。

信頼関係が築かれると、助言を与えることによって相手を巧みにコントロールしようとし始めます。

誰とでも信頼関係を築くことができる代わりに、八方美人になってしまうこともしばしばです。

タイプ２のウイング

タイプ２の場合、「タイプ１：改革する人」か「タイプ３：達成する人」がウイングとなります。

メイン「タイプ２献心家」＋ウイング「タイプ１革命家」の特徴

メインがタイプ２のサブタイプがタイプ１の人は「尽くす人」と表されます。

健全な状態

健全な状態の場合、「タイプ２人を助ける」＋「タイプ１道徳心」となりますので、「人の苦しみを和らげたい」という強い欲求に繋がります。

その結果、一般的に人々が嫌がるような報われない魅力的ではない仕事を進んで引き受けます。

マザーテレサなどはまさにわかりやすい例かもしれません。

マザーテレサの行ったこと：貧民街に学校を建てたのを最初に、路上で死にそうになっている人を連れてきて、最期をみとるための施設「死を待つ人々の家」の開設や、孤児のための施設「聖なる子供の家」を開設するなど、貧しい人々のために愛をささげました。
引用元：https://motherteresa-vol.com/motherteresa.html

もう一つのサブタイプよりも真面目で、明らかに面倒見がよく、聖職や癒しに関連する仕事、社会的弱者のサポートなどに尽力する方が多いです。